住まいは単なる箱ものではなく、その中に住む人が存在して関与して成立する

真島 元之(マジマ モトユキ)

1962年京都市生まれ。85年大阪市立大学工学部建築学科卒業、89年京都工芸繊維大学大学院工芸学研究科建築学専攻修了、〜95年株式会社TeamZooいるか設計集団、95年〜真島元之建築設計事務所。いろんなものを見て回るのが好きです。旅が好きですし、映画を見るのが好きです。自分の知らない違う世界を見てみるのは、新たな発見や新鮮な気分を呼びおこさせてくれます。特にいろんな国の人、異業種の人と話すことは刺激的です。自分の知らない世界があることを改めて感じます。

住まいは単なる箱ものではなく、その中に住む人が存在して関与して成立するものです。そういった意味で絵や彫刻などの芸術作品とは違います。美しい住まいの方がいいことはもちろんのことですが、その空間をさらに豊かに、そこに住む人が快適に暮らせるよう、また日々新しさを発見でき、季節を感じ、子どもの成長、教育に役立つ、そんな住まいづくりに、建築家は手助けができると思います。

ザウスで設計を手がけた施工例

設計例

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
夜景

密集住宅地で敷地を目一杯利用し、実際より広く感じられ全室に光が入り、風が通り抜ける快適な空間をつくります。隣の家がすぐ目の前に迫っているため光と風は全面道路側と天井方向からとることにしてきます。道路側は、目隠し替わりのルーバーを設け、光と風は通しますが通りからの視線はカットしています。ルーバーの外観は通りに優しい表情を与えています。建物中心部には開放できる天窓を設け、パンチングメタルの階段を通して光と風を1階まで各室に導きます。オープンなつくりが住まいに開放感を与えた明るい健康的な住まいとしています。

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
間口はわずか3.6m

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
格子が道路側に優しい表情を与えます

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
玄関・和室

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
子ども室から光の筒を見る

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
玄関から奥までタイル貼りの廊下が続く

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
食事室・台所の向こうにテラスと目隠し格子が見える

「城東の町家/光の筒が空間と家族をつなぐ」
家の中心に据えられたらせん階段

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