当たり前の部屋の寄せ集めでは無い、非日常的で夢が感じられる建築

栗原 正明(クリハラ マサアキ)

1966年横浜市生まれ。89年東京工業大学工学部建築学科卒業、91年同大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了、91年~槇総合計画事務所、2001年栗原正明建築設計室設立、01年松之山ステージ、森の学校提案競技:佳作(共同設計)、01年青森市北国型集合住宅国際設計競技:審査員特別賞(共同設計)、12年第56回神奈川建築コンクール優秀賞受賞、子供の頃から書を学んでいます。現在はまだ趣味の域を出ていませんが、いずれ建築の設計活動と何らかの形で結び付けたいと考えています。

住む方にとって充分に快適で機能的な住宅を設計することはもちろんですが、内部空間のスケールや街並みのなかでのあり方など、いろいろな点からみて最善と考えられるような提案をするようにしています。結果としてそこにあることが自然で、なおかつ夢が感じられるような住宅をつくることが目標です。

シンプルで洗練された外観デザイン。寸法や比例関係などに気を配ったシャープな内部空間。敷地の条件を解読し、素材や工法の特徴を理解した無理の無い設計。自然の採光や通風を活かし、日本建築の良さを現代に活かした家。当たり前の部屋の寄せ集めでは無い、非日常的で夢が感じられる建築。

ザウスで設計を手がけた施工例

設計例

「永田の住宅 The house in Nagata」
竣工 : 2007年12月
所在地 : 横浜市南区
協力 : 桐野建築構造設計(構造)、ザウス(プロデュース)、 小林勇蔵(撮影)
施工 : 中島建設
設計上の工夫 :雛壇状に造成された住宅地に建つ、混構造の住宅です。隣地からの悪影響を受けないように1階の西側部分を鉄筋コンクリート壁とし、その他は木造の軸組みによる構造としています。2階の主室は内部に柱が無い7m×7mの大きな空間で、居間と台所を兼ねた生活の主要な場所となるように考えられています。またそのヴォリュームは、南側にバルコニーを設けるために、北側に跳ね出した形となっています。

「永田の住宅 The house in Nagata」

「永田の住宅 The house in Nagata」

「永田の住宅 The house in Nagata」

「永田の住宅 The house in Nagata」

「横浜S台の家 The house in S dai, Yokohama」
竣工 : 2005年1月
所在地 : 横浜市港北区
協力 : 金箱構造設計事務所(構造)、ライトデザイン(照明)、 上田宏(撮影)
施工 : 栄港建設
設計上の工夫 :周囲と高低差がある敷地に建つ、混構造の小住宅です。隣地の崖からの悪影響を受けないように1階部分を鉄筋コンクリート造とし、上部は木造としています。外形は、法規上許される最大限の容積を箱として確保して、 それを効率的に覆うために捩れた屋根をかけています。内部は、コンクリート打ち放しや木の構造材の現わしなど、素材を活かしたものとしています。

「横浜S台の家 The house in S dai, Yokohama」

「横浜S台の家 The house in S dai, Yokohama」

「横浜S台の家 The house in S dai, Yokohama」

「横浜S台の家 The house in S dai, Yokohama」

「HK」
竣工 : 1995年4月
所在地 : 横浜市緑区
協力 : 団設計同人(構造)、北嶋俊治(撮影)
施工 : 河鰭工務店
設計上の工夫 :緑が多く残る都市郊外に建つ戸建住宅です。良好な周囲の環境を考慮して南北に大きな開口を設け、日当たりと通風が最大限に確保されるように考えられています。また室内の南側には広縁と呼ばれる場所を設け、夏は縁側、冬は温室のように多目的に使われるようにしています。一方外観は全体をシンプルな直方体として、材料に金属やガラスを用いてシャープなものとしています。民家のようなおおらかさと、現代的な表情をあわせ持った住宅です。

「HK」

「HK」

「HK」

「HK」

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