, 2004.6.22 ━ [ Z A U S ] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、『理想の住まいづくり』実現に役立つ知識や情報 が満載のマガジンです。 ----------・---------- こんにちは、ザウスの伊東です。 先日、とっても不思議なことに出会いました。 郊外にお住まいだったあるご夫婦、老後は都心でアクティブに活動された いと、それまでお住まいだった土地を売られ、新たに都心に土地をお買い になりました。 もちろん、郊外より価格が高い都心の土地、ずいぶんと狭くなってしまい ました。 さて、いざ家をつくる段になって、とってもびっくりすることが分かった んです。 なんと、以前の郊外より広い住宅が建てられるんです。 えっっ、狭くなったのに?! じつはコレ、「建ぺい率」と「容積率」の違いからなんです。前にもこの マガジンでご紹介したこれらは、ひとことで言えば「建物の大きさ制限」。 つまり、郊外の住宅街より、都心の商業地の方が、より大きな建物を建て られるってことなんです。 このご夫婦、都心でいままでより広いお住まいを手に入れられ、とっても 活動的な日々を送られているとか...。 なんだか、不思議な感じですよね! みなさんの「理想の住まい」は郊外ですか、それとも...? では、今週のザウス・マガジンのはじまりです! ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆━━━━━━━...‥・・◇ <住まいの流行がすぐ分かる> 住・ま・い・の・話・題 ◆━━━━━━━...‥・・◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆◇ リサイクルが魅力の「木材」って!? ◇◆◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 過去2回にわたって、住まい作りに不可欠な「木材」のお話をしてきまし た。 1回目は、軟らかさと軽さ、そして粘りのある強さが自慢の「軟材(なん ざい)」。 前回は、硬さと美しい木目が自慢の「硬材(こうざい)」について、それぞ れの特長と用途をご紹介しました。 では、今回は「軟」でも「硬」でもない木材のお話をしましょう。 リサイクルや癒(いや)しにもつながり、昔からの知恵や技術を次の世代ま で残していくことにもなる素晴らしい木材です! そう...、お分かりですか? 今週のテーマとして取り上げるのは、『古材(こざい)』です。 この『古材』、古い木材だからといって、侮(あなど)ることはできません。 古材とはなんぞや?という基本的な部分から、その「古さ=歴史」からく る、ほかには代えられない魅力までをご紹介します! ----------・---------- 「古材」という文字を見ただけなら...「中古の材木」「使い古された材木」 または「もう使えない廃材」なんてイメージが沸いてしまうのは、私だけ ではないはずですよね。 ところが木材というのは、長い年月をかけて十分に乾燥することにより木 そのものの性能を存分に発揮するだけでなく、独特の味と風合いを醸(か も)し出す非常に魅力的で優れた「建築資材」なんです。 実際のところ「古材」とは、古い建築物に使われていた柱や梁(はり)、板 類を総称した呼び方で、長い年月をかけて培(つちか)われた、魅力ある木 材を指しています。 一口に「古材」と言っても、一つとして同じものはありません。そこもま た何物にも代え難い魅力の一つでもあります。 ところで、私たちの身近にある寺社仏閣は、古材の宝庫。古くからのお寺 や神社を見ると、建てられてから何十年、何百年も経過しているにも関わ らず、まっすぐに通った柱や梁に関心させられます。 さらに、長い年月を経て醸し出された、なんともいえない佇(たたず)まい。 暖かい木目や乾いた匂いなど、魅力的な要素がたくさんありますね。 ----------・---------- さて、古材の持つ優れた耐久性、時とともに深化していく温もりと味わい、 さまざまな色や形から、デザイン性にも注目が集まっています。 インテリアに古材をあしらった、オシャレなカフェやダイニングバーなど も多く見られるようになりました。 もっともそこには、ファッショナブルな要素というよりも、むしろ、木の 温もりや「癒し」あるいは「和(なご)み」の効果が期待されているようで す。 でも、「癒し」や「和み」が得られるのは、古材が「自然素材」だからこ そなんですよね。 最近は森林伐採の影響で、自然から良質の大きな天然木が入手しにくくな っています。そこで注目を浴びているのが、この「古材」です。 昔ながらの建築物を取り壊す際に、まだまだ十分にその役割を果たすこと ができる木材を「古材」としてストックし、再利用を促進する動きが盛ん です。 使えるものは、とことん使う。これぞ、まさにリサイクルの原点ですね。 現代に息づく、歴史ある古材の魅力を確かめてみませんか? 古材の特長を存分に発揮した住まいづくりを、建築家とご検討いただくの も、「現代風」ですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― /?/?/?/?/?/? <住まいの知識がすぐ分かる> /住/ま/い/の/雑/学/ ?/?/?/?/?/?/ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇◆◇ 床の骨組みと仕上げ ◇◆◇ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は、『床』について取り上げます。 でもその前に、みなさまのお住まいの床は、フローリングですか?それと も畳ですか? 最近はフローリング派が増え、それにともない『床下暖房』の需要も増え ているそうです。 この時期はムシムシと暑くなるので、そのうち『床下冷房』なんてものも 出てくるかも知れませんね...。 ◇床の厚さをご存知ですか? 床は、多くのものを支えます。当然ですが、私たち人の重さをはじめ、生 活に必要な家具、ダイニング・テーブルなどの木造家具から冷蔵庫などの 大型電化製品まで、実にさまざまなものを支えています。 それゆえ、床は頑丈(がんじょう)なつくりでなければならないのは言うま でもありませんね。 しかし、わずか『1cm 』...!? じつはコレ、床板の厚さなんです。たったの1cm ですよ。ちょっと意外 ですよね?でも、これくらいで大丈夫なんです。今回ご紹介する床下を支 えるたくさんの部材が組まれているのですから...。 ----------・---------- ◇床下のしくみ 建物の一番下には基礎があり、その上に土台がのっています。この上に厚 さ1cm の板を直接のせてしまうだけでは、生活するのに耐えられる床に はなり得ません。 そこで床の骨組みが重要になってくるわけです。必要な部材の説明をして いきましょう。 『束石(つかいし)』:素材はコンクリートか石。90cm 間隔で地面に置 いていく。束(つか)を受けるのに用いられる部材。 『床束(ゆかづか)』:束石の上に立てる垂直材『束』そのものの意味は、 木造住宅などで母屋、大引(おおびき)を支える部材の事をさす。 『大引(おおびき)』:床束の上に乗せる水平材の事。大引もまた90cm おきに並べられる。 『根太(ねだ)』:上の大引きと直交するように30?45cm おきに並べ る床板を支える横架材として角材が使用される。 床の骨組みは、これだけ多くの部材によって支えられています。 順番を分かりやすく書くと、こうなります。 1.地面に束石を置く 2.束石の上に床束を立てる 3.床束の上に大引を乗せる 4.大引と直交させて根太を並べる 5.根太の上に床版を張る ----------・---------- ◇2階の床について 当然ながら土台(木造の最下部で柱からの荷重を基礎に伝える横架材)のあ る1階とは違い、2階の床は束石と床束で支える事はできません。 代わりに2階の床梁の部材には、大きくて強度の高い木材を使って対応し ます。 その上に1階と同じく、30?40cm の間隔で根太をかけます。 また、角の床梁と胴差にかかるように斜めに火打ち梁を入れ「ねじれ」を 防止します。 1.柱に床梁を取り付ける 2.床梁の上に根太をかける 3.根太の上に床板を張る 4.角の部分は床梁と胴差にかかるよう火打ち梁を入れる 前回『火打ち梁』について書きましたが、補強には本当に欠かせない部材 であることがお分かりいただけますね。 1階、2階どちらの床も根太の上に床板を張り、その上に畳やフローリン グなどの仕上げをします。 ----------・---------- ◇日本の床は変化する 昔の日本の住まいは1階の床が高く、地面から50cm くらいありました。 この場合、床束と大引に対し、「根がらみ方杖(ほうづえ)」という部材を 斜めにかけて補強していました。 と、ここで思い出すのが、歴史の授業で習った弥生時代の『高床式倉庫』。 古代の人々は地面に穴を掘った「たて穴式住居」で生活していましたが、 穀物の保管のためには、地面から距離をとることで湿気を防ぐことができ る高床式倉庫を作っていたのですね。 そして、のちに水田の側に住んでいた人々は、穀物だけでなく自分達が湿 気を避ける為に、高床式住居に住みはじめたということです。 つまり、床の高い日本の住まいは、稲作文化から生じた住文化であるとも 言えるんです。 人間はどんな時代でも、その環境に応じて、より快適な住環境を求めてい たということがよくわかりますね。 それでは、次回『壁をつくる』でお会いしましょう。 さらに詳しくお知りになられたい方は、お気軽にお問い合わせください。 https://www.zaus-co.com/website/form/index.php?id=zmb028 ◆合わせて、人気の施工例ページをご覧ください。 ガレージハウスの施工例はこちらから 狭小住宅の施工例はこちらから 高級住宅の施工例はこちらから ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <実践的な知識を身につけられる> 住┃ま┃い┃の┃適┃塾┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆◇ 関東版 ◇◆◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ 見晴しのよい二世帯完成見学会&建築相談会 <土・日> ――――――――――――――――――――――――――――――――― ご高齢の両親とそのお嬢様の住まいです。お嬢様がご両親の暮らしやすさ を求め、バリアフリー化をはじめ照明の照度まで検討しました。土地が道 路より下がっている為、2階の玄関は将来車椅子になった際に利用できる よう設計段階から検討しました。S様のご厚意で建物をお借りすることが 出来ましたので是非ご覧ください。 ◇6月26・27日(土・日)/第1回10:30 ?・第2回14:30 ?(各回6組様限定) https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/e040626.php?id=zmb028 ---------------------------------------------------------------------- ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ 建築家に聞いてみよう!住まいのなんでも相談会 <火曜日> ――――――――――――――――――――――――――――――――― いろんな本や資料で、家づくりを勉強されている方が多くいらっしゃると 思います。小さな疑問、大きな疑問、それを全部建築家にぶつけてみまし ょう!プロのアイディアやアドバイスで、家づくりの疑問・悩みを解決い たします。具体的に図面や、資料をお持ちになると、スムーズにお話しが 進みますよ。 ◇6月29日(火)/19:00 ? (6組様限定) https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/e040629.php?id=zmb028 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆◇ 関西版 ◇◆◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ プレタポルテコース販売&説明会 <土・日> ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「建築家がデザインした住まいをより身近なものに」という皆様のご要望 にお応えして誕生したザウスのプレタポルテコース。こちらの新コース説 明会と合わせて、先日開催された「家?1グランプリ」にて優秀作品に選 ばれた作品の展示発表会を行います。住まいづくりのヒントになるのでは。 展示作品についてはプレタポルテコースでの購入も可能です。 ◇6月26・27日(土・日)/第1回10:30 ?・第2回13:30 ?・第3回16:00 ? (各回6組様限定) https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/w040626.php?id=zmb028 ---------------------------------------------------------------------- 「住まいの適塾」って何だっけ?と思われる方は、こちらをご覧ください。 他にも色々なテーマの適塾をご案内しております。 https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/index.php?id=zmb028 適塾のご希望、住まいのお問い合わせ・ご相談など、お気軽にお寄せくだ さい。 https://www.zaus-co.com/website/form/index.php?id=zmb028 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― /?/?/?/?/?/? <住まいの情報がすぐ分かる> │住│ま│い│の│情│報│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆◇ 今週のおすすめ ◇◆◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ 住まいの書籍---月刊 NewHOUSE (ニューハウス) 2004年8月号 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 特集「木と土と紙でできた自然素材の家」 「和紙の魅力とその多彩な世界」「"自然素材の家"ブーム考」「様ざま な自然材料がつくりだす壁の表情」など、注目の自然素材をもっと知りた い、使いたい情報満載。 ◇6月21日(月)発売 <ニューハウス出版> http://www.newhouse.co.jp/ ---------------------------------------------------------------------- ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ 住まいのイベント---建築リフォーム・リニューアル&コンバージョン展 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 幅広い企業や団体が一堂に介し、リフォーム・リニューアルの技術を紹介 する総合展。設計アイデアコンテスト授賞式や建築セミナー、パネルディ スカッションなども開催。入場予定10万人。 ◇2004年6月23日(水)?25日(金) 10:00?17:00(最終日は16:30まで) ◇会場/東京国際展示場 東京ビッグサイト 東1ホール ◇入場料/¥1,000[税込] <組織委員会> http://www.refo.co.jp/R&C2004/ ---------------------------------------------------------------------- ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ 住まいのショップ---J. (ジェイピリオド) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 日本の美と現代のスタイリングを調和させた、あたらしい和を提案するブ ランド。扱う品は、ちいさな器から家具までさまざま。 「簡素」「清潔」「機能的」な、装飾をはぶいて空間を楽しむ生活の心地 よさを感じる、簡素にして贅沢な品々を販売。 http://www.j-period.com/ ---------------------------------------------------------------------- ――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ 住まいの家電---CinemaStation S200 (DVDシアターシステム) ――――――――――――――――――――――――――――――――― スリムな美しいボディに各チャンネル100Wデジタルアンプのハイパワー。 SACDマルチ/プログレッシブDVDプレーヤーを搭載。高画質と高音質を追求 したハイグレード5.1chDVDシアターシステム。 リビングが映画館に生まれ変わります。 ◇オープン価格(リモコン装備・7台1組) <ヤマハ> http://www.yamaha.co.jp/product/av/prd/cinema_st/s200/index.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今週のザウスマガジンいかがでしたか。 お届けした情報が、みなさんの『理想の住まいづくり』実現に、お役立て いただければうれしいです。 さて、来週のザウスマガジンは...? ----------・---------- <住まいの話題>は、「ブロックボード」です。なんだか、"おもちゃ" みたいな名前ですが、これがとっても優れものなんです。なぜなら...。 <住まいの雑学>では、壁が組み付けられます。すでに家づくりも大詰め、 でも、まだまだ気が抜けません。なにしろ壁には、とても大切な○○が...。 さらに、<住まいの情報>も盛りだくさん! では、来週をお楽しみに!! ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※このメールマガジンは、「MSゴシック」「Osaka-等幅」などの等幅フォ ントにてご覧いただくときれいに表示されます。 ※このメールマガジンは、ザウスにご登録いただきメール配信をご希望の 方のみに配信しております。 ※配信をご希望されない場合は、下記URLよりログイン後「会員情報変更」 の「メールマガジン」チェックをはずしてください。 https://www.zaus-co.com/website/sample/index.php?id=zmb028 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆編集・発行元 株式会社ザウスコミュニケーションズ URL: https://www.zaus-co.com/?id=zmb028 担当:伊東 〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目2番4号 サクセス銀座ファーストビル5階 TEL:03-5159-8015 FAX:03-3535-8458 E-MAIL:info@zaus-co.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (C)2004 zaus