2004年5月18日配信


    ,                          2004.5.18
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 こんにちは、ザウスの伊東です。
 みなさん、「漆喰(しっくい)」とか「珪藻土(けいそうど)」とかってご存
 知ですか?
 漆喰は、消石灰、ふのり、麻糸、などを水で練り合わせたもの、珪藻土は、
 植物性プランクトンの死骸が堆積してできた土で、どちらも、古来から日
 本の建築に使われてきた「湿式工法(しっしきこうほう)」と呼ばれる「塗
 り壁」の材料です。
 「そんな古風なもの使うの、重要文化財ぐらいじゃないの・・・」なんて
 言われそうですね。
 いえいえ、この塗り壁、決してあなどれたものではありません。その気品
 ある風合いからは想像できない機能をそなえています。
 まず、吸放湿性能に優れ、室内の湿度調整を行い結露を防止します。また、
 火災でも燃えませんし、有害な煙なども発生しません。断熱性にも優れ、
 防音、遮音効果も高く、日本の多湿な気候や風土に適しているのです。
 ところが、近年の日本建築には不向きでした。
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 近年もっとも使用されているのは、「サイディング」と呼ばれるパネル状
 に加工した壁材を使用する「乾式工法(かんしきこうほう)」です。
 このサイディング、比較的コストが安く、釘やネジなどで取り付けるだけ
 と施工性が高いため工期も短く、その材質や形状、バリエーションも多彩
 で、さらに耐久性も高い、施工の合理化を追求した優れものです。
 中には、表面にコーティングされた光触媒が汚れを分解し、雨などで自然
 に汚れを落としてくれるなんてものまであります。前回ご紹介した「ガル
 バリウム鋼板」も、この「サイディング」に含まれます。
 それがここにきて、風向きが変わりつつあります。塗り壁が、再評価され
 だしたのです。
 では、なぜいまさら「塗り壁」なんでしょうか・・・。
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 コストダウンや工期短縮など施工の合理化や高気密、高断熱を追求した近
 年の日本建築では、合成材が主流となりました。
 じつは、この合成材がとんだ食わせ者でした。化学物質を多く含む合成材
 は、ホルムアルデヒドなどの有機化合物を排出し、結露、カビ、ダニなど
 を発生させ、シックハウス症候群(住環境による頭痛、めまいなどの症状)
 やアレルギー、アトピーなどを引き起こしてしまったのです。
 そこで一躍脚光を浴びたのが、日本古来の「塗り壁」です。
 高アルカリ性の漆喰や、木炭の数千倍という無数の孔が空いている超多孔
 質な珪藻土は、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着、分解し、結露を
 防止してカビやダニの発生を抑えるのです。
 また漆喰は、空気中の二酸化炭素を100年以上も吸収し続け、もともと天然
 素材であるため、自然の土にかえる環境に優れた点も着目されました。
 こうして、健康への関心の高まりから、古くて新しい素材の「塗り壁」が
 注目されはじめたのです。
 もっとも、この塗り壁。工事に手間がかかり、天候に左右されやすいため
 コストが高めなのが難点なのですが・・・。
 塗り壁のご検討には、実際の住まいの使用例を見学されて、ぜひその風合
 いに触れてみてくださいね。
 では、今週のザウス・マガジンのはじまりです!
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 <住まいの知識がすぐ分かる>       /住/ま/い/の/雑/学/
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 ◇◆◇ 「基礎」と「土台」は別物? ◇◆◇
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 木造戸建住宅の建設の最初の一歩は「仮設工事」でした。
 今回は次のステップ「基礎工事と土台の設置」についてご説明します。
 ◇基礎工事とは?
 前回お話しましたように、建設する住宅とは別に、住宅の建設に必要な施
 設や設備を設ける工事が「仮設工事」です。その仮設工事が完了すると、
 いよいよ住宅の建設に入ります。いわゆる「基礎工事」の開始です。
 まずは割栗石(わりぐりいし:比較的大きな砕石)を掘った地面に敷き詰め
 ていきます。割栗石のすきまを砂利で埋めた後、地盤を固めて水平にコン
 クリートを流し込みます。
 これで「基礎」は完成といったイメージがありますが、まだ終わりではあ
 りません。じつは、ここからが「基礎工事」の本番なのです。
 地面のコンクリートが固まったら、その上に「基礎」を築いていきます。
 鉄筋を組み、コンクリートを流し込む型枠を設置し、再びコンクリートを
 流し込みます。コンクリートが固まれば、型枠を外し「基礎」ができあが
 るという流れになります。
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 ◇土台の設置
 できあがった基礎の上に設置されるのが「土台」です。「基礎」のコンク
 リートにアンカーボルトを埋め込んでおくところから、土台作りが始まり
 ます。
 アンカーボルトとは、建物と基礎をつなぐ重要な部品です。台風や地震が
 襲ってきたとき、アンカーボルトがしっかりしていなければ、すぐに倒壊
 してしまいます。これがなければ、建物は土台の上に「置いてある」だけ
 の状態になり、大変危険なのです。
 土台となる角材にはアンカーボルトの通る穴が開けられているので、そこ
 で基礎と土台をナット(ねじ)で固定するのです。
 木造建築ですから、柱などの部材は当然「木」でできています。土台が木
 製の角材であるのは、土台と部材が同じ「木」でできている方が接合性が
 高まるためです。また、土台となる角材は、最低でも1m以上の長さでな
 いと土台として機能しません。
 土台の役割は、基礎と部材を接合しておくことだけでなく、柱などから基
 礎にかかる建物の重量を、基礎全体に均等に分散させる役割もあります。
 このように住宅にとって重要な土台、簡単に腐敗するようでは困ります。
 腐りにくい檜(ひのき)やヒバ、栗などを使用し、防腐防蟻処理も欠かせま
 せん。
 
 次回は、次のステップ「建前(たてまえ)」についてご紹介します。
 さらに詳しくお知りになられたい方は、お気軽にお問い合わせください。
 https://www.zaus-co.com/website/form/index.php?id=zmb023
 ◆合わせて、人気の施工例ページをご覧ください。
 ガレージハウスの施工例はこちらから
 狭小住宅の施工例はこちらから
 高級住宅の施工例はこちらから
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 <実践的な知識を身につけられる>      住┃ま┃い┃の┃適┃塾┃
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 ◇◆◇ 関東版 ◇◆◇
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 ◆ 住まいの"構造"                   <土・日>
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 安価だから木造、強くて長持ちするからRC造ではなく、それぞれの工法の
 特色を理解したうえで、本当に自分の求めているものが何なのかをつかん
 でみましょう。
 今までの建築に対する考え方をもう一度見直して「自分流の家づくり」に
 生かしてください。
 ◇5月22・23日(土・日)/第1回 10:30 ? ・第2回 14:30 ?
 https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/e040522.php?id=zmb023
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 ◆ 自分に合った「施工会社の選び方」           <火曜日>
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 親からの数十年来の付き合いである地元の施工会社(工務店)に家づくり
 を依頼するといった選択肢を選ばれる方も少なくありません。
 数十年前の家づくりと現在の家づくりでは、施工技術(工法)もまったく
 違い、あなたが検討している施工会社があなたの家づくりにふさわしいか
 どうかをチェックすることはとても重要です。
 この講座では、あなたにあった工務店の選び方についてご案内します。
 ◇5月25日(火)/19:00 ?
 https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/e040525.php?id=zmb023
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 ◇◆◇ 関西版 ◇◆◇
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 ◆ 「住まいの完成見学会 木造編」            <土・日>
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 1階床はモミの木の無垢フローリング、2階床の杉厚板は1階の天井を兼ね、
 シックハウスとコスト対策に配慮した住まいです。
 周りを住宅に囲まれた環境ながら、中庭との一体感を図り、限られた空間を
 出来るだけ広く使う工夫など実際にご覧いただけます。
 ◇5月22・23日(木・金)/第1回 10:30 ? ・第2回 14:00 ?
 https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/w040522.php?id=zmb023
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 ◆ 「コートハウス『中庭』のすすめ」           <火曜日>
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 実例を交えながら、中庭のある住まいについて学びます。
 その後、狭小敷地・変形敷地をお持ちの方限定で建築相談会も行います。
 ◇5月25日(火)/18:00 ?
 https://www.zaus-co.com/website/z-tekijuku/w040525.php?id=zmb023
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 「住まいの適塾」って何だっけ?と思われる方は、こちらをご覧ください。
 他にも色々なテーマの適塾をご案内しております。
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 適塾のご希望、住まいのお問い合わせ・ご相談など、お気軽にお寄せくだ
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 ◇◆◇「液晶テレビが当たる!」アンケート締め切り間近!!◇◆◇
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 ザウスコミュニケーションズでは、現在行っている「建築家によるプレゼ
 ンテーション(設計提案)」を、よりみなさまに分かりやすくするために、
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 5月20日(木)締め切りです。ぜひ、みなさまのご体験をお聞かせください。
 ご回答いただいた方から抽選で1名様に
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