崖に沿う急斜面の敷地に、快適な住まいを実現。
変形・傾斜地の特性を生かし、快適な空間を生み出した建築家の巧みなプラン!
敷地条件の厳しさを解消した住まいをリアルに体感する「完成見学会」を開催します
【第565回「住まいの適塾」甲陽園の家 完成見学会】
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開催場所: | 兵庫県 西宮市 | ||||
参加人数: | 各回8組様 | ||||
講師: | 北村 陸夫氏 |

北村 陸夫氏
<変わった土地に、変わった家を建てたい…>

担当プロデューサー
今井 友紀
建築主のM様は、平坦な整形地より、多少の変形地でもロケーションに恵まれた場所を好まれる方でした。 いくつかの候補地が上がる中、M様が選ばれたのは、西宮市・甲陽園。自然豊かで閑静な住宅地の多い、屈指の人気エリアでした。
ところが、住まいづくりをご要望されたのは“敷地の約3分の2が急な崖地”という、たいへん変わった形状の土地だったのです。 見晴らしはよいものの、大部分が斜面地で、平坦な地面はわずか30坪程度…。この土地に住まいを建てるには、かなりの工夫を要するものでした。
そのため、敷地を最大限に生かすことが、そのまま住まいづくりのテーマとなりました。 しかしながら、この急な崖地を目の当たりにして、見晴らしのよいロケーションを生かしきること、斜面地に構造的・心理的な安心感をもたせること、周辺環境に溶け込むデザイン性の高い住まいを建てること、といった数々の課題に不安はつのります。
その中で、M様が住まいづくりを託されたのは、数々の輝かしい建築受賞歴を持つザウスのプレミアム建築家・北村陸夫氏でした。
いったい、この難しい条件の敷地に、名建築家のどんな技が光るのでしょうか。

<敷地のデメリットを多彩な工夫と空間レイアウトで解決>
「変わった土地に、変わった家を建てたい」M様の大胆なご要望に、北村氏の思いも高まり、センスあふれる建築プランにもいっそうの磨きがかかります。
構造は、地階、1階を不安定な地盤を固めるのに適した鉄筋コンクリート構造、2、3階には建物の重量をおさえて負担を軽減する木造という「混構造」で設計されました。
1階には、おもてなしの好きなM様がご友人たちと共にミニコンサートやカラオケ、飲み会などを楽しむスタジオを完備。ここでは、1階の鉄筋構造が防音壁代わりとなりました。
居住性の良い2、3階の木造空間には、吹き抜けのあるリビングなどをレイアウト。この吹き抜けが十分な日差しを取り込み、建物にも豊かな開放感を生み出しています。 そのリビングから地続きで、空に突き抜けるような5.5mもの天井高で設計されたインナーテラスが配され、見晴らしのよい東側の景色を楽しむことができます。
さらには、北村氏の巧みなレイアウトにより、すべての個室からいつでもリビングがうかがえ、東側の景色を眺められるように配されました。
西側の崖斜面は無理に崩さず、素材と空間レイアウトで敷地の特性を最大限に引き出した北村氏。難条件を解決したばかりか、眺望や採光など、M様のこだわりにも見事に応えた快適な住まいが完成しました。
当日の見学会では、北村氏みずからが建築プランのアイデアや工夫の数々を解説いたします。プレミアム建築家のお話が聞ける貴重なチャンスを、ぜひお見逃しなく!

建物模型

北村 陸夫氏 作品事例集