ガレージハウス の特徴
交通の要所として江戸時代に栄えた京都市山科区。近年は京都や大阪のベッドタウンとして人気がある。そこにレースに参加する建築主が建てた「山科の ガレージハウス 」がある。
建築主は高級車の専門雑誌GENROQに掲載された記事をきっかけにザウスを訪れた。愛車でレースに参加するほどのクルマ好きで、自らメンテナンスを行えるガレージが欲しいという要望であった。
設計を担当したのは、建築家の藤原誠司さん。要望を実現し、2台を縦列で格納できるガレージは、軽自動車なら6台は停められる大きさ。ドアをフルオープンにでき、天井の高さもあるため、ジャッキアップしてのメンテナンスが可能なので足回りもしっかりと調整できる。
ガレージの大空間を確保するため構造は、当初は木造であったものを鉄骨造へ変更。そうすることでガレージだけでなく、LDKも天井の高さが4mと高くとることができ、庭に面した大型の特注サッシとあいまって、この邸宅に相応し いゆとりある空間となった。
建物の外壁は、スチールに溶融亜鉛メッキを施し、更にリン酸処理を加えたものを採用。スチールの硬質なイメージに、すっと立ち並ぶ木々がほどよく調和し、優しさを加えてくれる。
清水焼で有名な山科に、クルマ好きを魅了するガレージハウスが完成した。
建築概要
構造・規模 | 鉄骨造・地上2階建て |
敷地面積 | 155.2m² (約46.9坪) |
建築面積 | 89.0m² (約26.9坪) |
延床面積 | 124.3m² (約37.6坪) |
ガレージ面積 | 64.6m² (約19.5坪) |
施工 | 建築工房アクトホームズ |
撮影 | 笹倉洋平 |