建物探訪 in 福井&滋賀①

建物探訪

皆様はお盆休みはいかが過ごされましたか?

ご実家に里帰りでしょうか?旅行にでかけられたでしょうか?のんびり近場で過ごされましたでしょうか?

私は世間で言う盆休みが終わってから夏休みを頂きました。

大学を卒業以来、土日曜日やGW,お盆にあまり休むことがなく、今も時期を避けて休みをもらっています。

今回は車で妻の実家である福井県に帰省です。

車だといろんなところに立ち寄られるので、また建物探訪へ。

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1967年竣工の『大津市庁舎』。設計は佐藤武夫氏。現在の佐藤総合計画創業者。

数々の市庁舎や市民会館を設計しています。

大津市庁舎はコンクリート打ち放しの円柱と梁、軒の深い屋根が特徴。

モダニズムと和の佇まいが共存するこの時代ならではの建物。

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上部はトップライト。

なんとも複雑な型枠工事だったことでしょう・・・。

そしてこの建物もまた取壊しの危機にあるようです。

なんとか残ってほしいものです。

さて車は少し走ります。

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1965年竣工の『大津柳が崎浄水場水質研究所』。設計は川崎清氏。

少しわかりにくいですが、十字型の柱と大梁で建物を構成。

ポイントは屋根スラブと壁面との間に設けられた開口部。屋根スラブと壁面の縁が切れていることで軽やかな印象になっています。

もう一つ、大きな梁の上部にスリットがきられています。この意図はわからないのですが、あるのとないのとでは受ける印象が結構違うのでは・・・と思いました。

そして車は琵琶湖をひたすら北上。

福井県敦賀市に入ります。

『敦賀駅交流施設 オルパーク』、こちらはぐっと新しく、竣工は2014年。設計は千葉学氏。

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外壁はスチール板のOMZP仕上げ。

耐久性、デザイン性を兼ね備えたOMZP仕上げは建築界で大流行です。

この建物のように大々的に使用すればコストパフォーマンスは良くなるようですが、それでも高い材料ですので、なかなか手が出にくいものです・・・。

駅前のロータリーを囲むように屋根が続き、天井部は針葉樹系の木部がアラワシになっていて、スチールの冷たさ、ハードさを中和してくれます。

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木のベンチも設置されていて、休憩中の方もちらほら。

建物とランドスケープが一体となり、とても気持ちの良い空間でした。

続きはまた次回

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