ついに公表されました。
国立競技場の再コンペのプレゼンテーション。
一般の方には設計コンペというものがあまり浸透していませんでしたが、今回の件で良くも悪くも設計コンペというものが行われていることが広まったように思います。
前任者、ザハ・ハディド氏の設計図書の工事予算が膨大に膨れ上がったことに起因する再コンペでしたが、関係者の責任感の希薄さが招いた大失態でした。
規模は違えど、建築家によるコンペを行っているザウスにとっても他人事ではありません。もちろん1300億が3000億になるように、1300万円の予算が3000万円になることなんてありえませんが・・・。
建築家の資質も大事ですが、それを取り仕切る人の役割が大切だということがよくわかります。
再コンペも工期の問題で、設計者と施工者(=スーパーゼネコン)が共同で提案という普通ではないやり方となりました。
その結果、応募者は伊東豊雄さんと隈研吾さんがそれぞれスーパーゼネコンと組んでの2者のみ。
隈案の方がわかりやすい『日本らしさ』があって、一般受けしそうな気はします。
が、個人的には伊東案を見てみたい気がします。
コンペとしてはいかがなものかと思いますが、建築家の実績は前任者と比較して優るとも劣りません。
無事の完成を祈ります!