想像を超える空間と住宅のあり方を提案してゆくこと

奥村 和幸(オクムラ カズユキ)

1960年京都府生まれ。83年京都工芸繊維大学工芸学部建築学科卒業、(株)富家建築事務所入社、87年(株)早川邦彦建築研究室入社、98年(有)奥村和幸建築設計室設立、2001年武蔵野美術大学建築学科非常勤講師 着任。1984年京の町家街区への提案設計競技:優秀作品賞、94年金津創作の森センター施設プロポーザルコンペ:最終審査作品、96年小町の舎デザインコンペティション:最終選考案石井和紘建築研究所勤務。趣味はスキューバダイビング、スキー。

「1件1件の住宅は住まい手のライフスタイルや要望も違えば、敷地の環境、規模や予算など様々な条件が異なるものです。このような様々な与条件を総合的に判断して本当にそのクライアントおよび環境に合った最適解を見つけたいと考えています。さらに当然のこととしてクライアントの要望は丸ごと受け留めながらも、住まい手の予想通りの家ではなく予想をいい意味で裏切り「なるほど」と思ってもらえるような、想像を超える空間と住宅のあり方を提案してゆくことも建築家として大事なことではないかと考えています。

ザウスで設計を手がけた施工例

設計例

「小平・T邸」
道路側外観。太陽熱を利用するOMソーラーシステムのための勾配屋根

内部と外部を貫通するように配置された2つの箱と、それらをまたぐ壁で空間を構成しています。このような構成によってできるスリット状の開口部はプライバシーの高い外観からは想像できないくらい、驚くほど開放的な室内を実現しています。光が差し込み、風が通り抜けます。さらに居間からプライベートゾーンの廊下までを視覚的に連続させることによって、家族の気配がいつも感じられる空間構成である同時に、外部風景の断片を取り込むことによって、内外部が混ざり合い物理的な空間のサイズを拡張しています。

「小平・T邸」
ウッドテラスを見る。テラスへはキッチンから直接、お茶などのサービスができる

「小平・T邸」
夕景。庭から主寝室方向を見る。外壁は杉板型枠コンクリート打放し

「小平・T邸」
居間よりキッチン方向を見る。2つの箱とそれらをまたぐ壁で構成されている

「小平・T邸」
食事室より居間方向を見る。床はサワラ無垢材。壁、天井は特注の珪藻土塗り

「小平・T邸」
玄関ホール。吹抜けを通して2階の廊下までが見通せる

「小平・T邸」
1階の廊下。主寝室方向を見る。

「小平・T邸」
2階の廊下。右側の階段は屋根裏収納への階段

「小平・T邸」
2階の廊下より見下ろし。庭のウッドテラス越しに食事室が見える

「小平・T邸」
食事室よりキッチン方向を見る。

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