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対談 建築家と建てるガレージハウス -4

 

■ 建築家とのガレージハウスづくりについて

町田  入り口が住宅メーカーが参入しにくい狭小住宅であったり、ガレージハウスであったり。ガレージハウスでいうと趣味の世界というかそういう部分というのは、メーカーの商品には組み込めないものですよね。エコとかは組み込みやすいから、取り組みが早いです。

石原  将来、大手住宅メーカーも本格的にガレージハウスに取り組み出すとは思っています。ただ、住宅の営業マンや設計担当者にクルマの話がどこまで通じるのかは疑問ですが。
クルマ好きの建築家とは根本的に違うような気がします。建てる時も家の話はもちろんですが、違う会話も面白いんですよ、意外と。家の話をしていたのに、いつの間にかクルマの話になっていたり。コミュニケーションで、建築家はそれを使って、相手の気持ちを汲んで提案ができる。


「ガレージのある家 Vol. 11」で紹介された「生駒のガレージ時ハウス・奈良」


町田  建築家がクルマ好きだったりするといいですね。話が分かりますからね。

石原  おそらくそれは大手が出来ないでしょう。そのあたりは今後、御社の差別化にもなるんじゃないでしょうか。

町田  ありがとうございます。そういう建築家を売り出すのもわれわれの仕事ですね。

石原  話が飛びますが、ガルバリウム鋼板の次の流行を見たいですね。色んな建主に取材で合うと、素材や建材は建築家より知っている人多いですよ。ネットで調べてきて、「この建材どう思う?」って建築家に聞く。そういう現象は増えていますね。ネット上に情報があふれていますから。

「ガレージのある家 Vol. 12」で紹介された「武蔵小山のガレージハウス・東京」


町田  昔の建築家は、自分で選んで、それを使う。自分の世界を持っていましたね。今の建築家も持ってはいるんでしょうけど、それを押し付けることは少ないんじゃないかな。
昔は、外壁や床材とか自分好みのを採用するパターンが多かったように思います。建材メーカーから奨励金が出てるんじゃないかと思うほどに。
そういうことがあるから、ザウスはお客様の立場に立って、建築家や施工会社と折衝し、お客様の要望に合わせていく。建築家や施工会社の都合優先じゃなくてね。そこにも価値があると考えています。

石原  建主に建築家の事情は関係ないですからね。

町田  そうなんですよ。「もっとほかにも見たいのです」と言うと、「大丈夫、任せておいて」と。床材も「ここから選んで」。「ここからしか選べないのですか?ほかにないのですか?」と。結局、自分で展示会に見に行き、建材メーカーからサンプルとか取り寄せ、「床材はこれを使ってください」と押し切って決めましたね。
ザウスは、プロデューサーが選ぶのではなくて、建築家と一緒に色んな情報を集めて、お客様に情報を伝えて、判断するアドバイスをする。最適なものを選べるように。

石原  今までの経験をもとに、さらに公平な立場で物事を判断して、答えをフィードバックする。お客様はそれをもとに判断する。「過去にこういうこともありましたよ」とかね、「これはいいですよ」だけじゃなくてね。

町田 あくまでも建築主の想いをカタチにする。そして、カタチになった建物が街の風景をつくるようになっていけば、コミュニケーションが生まれ、いい住人が住むようになって、その街の価値があがる。というところを目指していきたいですね。

石原 1社では全部出来ないですね、そこには何かが必要ですね。御社にもぜひがんばっていただきたいです。住宅業界の景気は厳しいとは思いますが。

「ガレージのある家 Vol. 13」で紹介された「旧江戸川のガレージハウス・東京」


町田  ありがとうございます。そうですね、多分にもれず、厳しい状況ですね。住宅業界は。マンションや集合住宅の落ち込みが厳しいですね。
ただ、戸建てに関していえば、そうでもないと思うのですが、イメージ的に新聞やテレビを見ると、「みんな、今は家建てるのを控えているんだな」となってしまいますね。
それに加えて、日本人の国民性で「右にならえ」がありますからね。景気が良くない、収入がダウンしている、もしくはダウンするかもしれない。じゃあ、建てるのを見合わせようとなってしまう。
もちろん、土地の価格もダウンはしているので、チャンスでもあるのですが。「今はちょっと待とうか」となってしまう。その状況は、住宅メーカーでも同じで、比較的高い価格帯がほとんどだったのに、低い価格帯の商品を出してくる。
そうなると、価格競争みたいになって、住宅の質が落ちてしまい、やる仕事の価値を落としてしまう。そうなると、優秀な人が他の業界に移ってしまう、そして、その業界が沈んでいく。
そんな連鎖が生まれてきそうで怖いですね。夢を持って仕事ができればね。私もいつかは、スーパーカーを買って、それが似合うガレージハウスを建てることを夢見ていますよ。今度は満足いくように(笑)。

石原  マンション業界は厳しいようですね。
あと、ザウスさんのガレージハウスを取材してきて思ったことは、コストのバランスとコントロールは素晴らしいなと思います。
住宅メーカーさんと建てられたガレージハウスに取材で聞くと、お客様が困っているのは、カーテンとエクステリア(外構)ですね。
取材の立場で行くと、外観の撮影が厳しいなぁというときがあります。エクステリアがきちんと決まってなかったり、出来てなかったり。あれって住宅メーカーの家とは別じゃないですか。
ザウスさんと建てられた場合には、それはありませんね。ちゃんと木も植えられていて、エクステリアもできている。工事がギリギリのときはありますけど。それでも最低限のことは出来ています。住宅メーカーさんは出来てないですね。 次ページへ



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