施工中も近所に住んでいたため、犬の散歩がてら、毎週のように現場を見て、家ができていくプロセスを追うことができたのも楽しい思い出。家づくりの手続きなどは必要なタイミングで必要なことを『ザウス』さんが教えてくれたため、とてもラクでした

雑誌 ガレージのある家 vol.25 掲載 photo / アトリエ・フロール株式会社  text / Kota-TAKEUCHI(竹内耕太)

愛車と愛機と愛犬と暮らす 理想のイメージの住まいを実現。 北砂の ガレージハウス ・東京

所在地/東京都江東区
敷地面積/80.1m2 (約24.2坪)
建築面積/41.1m2 (約12.4坪)
延床面積/126.6m2 (約38.3坪)
ガレージ/34.8m2 (約10.5坪)
愛車/1954年式VWタイプ1カブリオレ、1950年代のバイク×4機


ヴィンテージなフォルクスワーゲンとバイク4台が収まる大きななガレージと、ウッドの温もりが心地よい生活空間。施主の頭の中にあった理想の ガレージハウス のイメージを、住宅プロデュース会社と建築家が、現実のものとした。

雑誌 ガレージのある家 vol.25 掲載
photo / アトリエ・フロール株式会社  text / Kota-TAKEUCHI(竹内耕太)

東京23区内の住宅密集地に建つI邸を訪れ、玄関ドアを開けると、1階は丸ごとガレージ空間となっている。収まるクルマとバイクはいずれも1950年代のもので、それらの脇を通って一番奥に、玄関の上がり口があるというレイアウトだ。乗り物はいずれも基本的に電装系が6Vのままで、自宅ガレージを手に入れたことにより、常時バッテリーを電源につないでおくことができるようになったと、施主のIさんも満足そう。

 ガレージハウス ガレージ内部
1階はほぼ丸ごとガレージ。写真左の玄関ドアから入り、ガレージを抜けて右手の上り口へ。ガラス越しに愛車を眺める書斎も確保し、排気対策で換気扇は上下2か所に設置。

2階に上がると、ガレージのファクトリーな雰囲気から一転。カリン無垢材の表情も豊かなリビングが広がる。ここでの主役は薪ストーブであり、吹き抜けを通じて寝室や水周りのある3階まで、生活スペース全体をじんわりと暖めてくれるのである。アイランドキッチンのカウンターには一枚板を用いるなど、随所に木の質感を取りこんでいて、腰を下ろすと自然に落ち着く空間だ。

カリン無垢材の質感がかぐわしいリビングの主役はイタリア製の薪ストーブ。冬はゆっくり薪をくべながら、本格的なオーブン料理も楽しむことができる。

半世紀以上も前の愛車と愛機のためにガレージハウスを検討していて、小誌やインターネットを通じて住宅プロデュース会社『ザウス』を知ったIさん。「こんな家がいいな」というイメージイラストを描いて、ザウスの住宅プロデューサーに相談し、それを元に建築家の濱里豊和さんが実際の図面にしてくれたファーストプランから、ほぼそのままの形でトントン拍子に完成したのが2011年末のことである。

アイランドキッチンは奥さまの要望に合わせて造作。一枚板のカウンターで山小屋のような温かい雰囲気を醸し出す。

「施工中も近所に住んでいたため、犬の散歩がてら、毎週のように現場を見て、家ができていくプロセスを追うことができたのも楽しい思い出。家づくりの手続きなどは必要なタイミングで必要なことを『ザウス』さんが教えてくれたため、とてもラクでした」とIさん。

2階から3階、そして屋上のトップライトまで吹き抜けになっており、薪ストーブの暖気は居住スペース全体に行きわたる。吹き抜けを介して家族の気配も感じられる。

奥さまも大型二輪免許を取得していて、休日にはご夫妻でツーリングに出かけるとか。楽しみながら建てた家での暮らしは、さらに楽しいものとなっているようである。

1階全体をガレージにしたのは当初からのIさんのイメージ。玄関ドアの両脇には、沖縄好きのご夫妻が自作したシーサーが控えている。

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